女性の仕事だけに限らず、仕事をしていくことはとても大変なことだと思う。これは、今の時代に始まったことではない。仕事がスムーズにできる、完璧にこなせるという自分の能力だけでは円滑に仕事を運ぶ、という面においては欠けていると思うから。一人きりで誰にも接することなく黙々とできる仕事も世の中には存在するかもしれないけど、ほとんどの仕事の場合、一緒に働く人がいる。接客ならば同僚に加えてお客さんとのコミュニケーションを図る必要がある。
知人男性が勤務していた会社は代が変わり、息子が新社長に就任したらしい。その新社長は前社長とは違い、かなりのワンマンで、仕事の段取りなどがとにかくいい加減だったという。もちろん、そういった状態なので社員たちとのコミュニケーションもうまくはかれていない。一般的には、就職難、と言われている時代で、そんなに横暴な上司や仲間と仕事をしなくてはいけなくても、次の仕事が見つかるかどうかわからないから、辞めない人もたくさんいるらしい。しかし、その会社では働いていた社員が一致団結して会社を一斉に辞めたらしいのだ。会社は社員が一人や二人欠落しても、その人がどんなに大事なポストについていたとしても簡単に潰れるものではない。しかし、働いていた社員全員が退職したとなると、新しい社員が来るまでは仕事が全くできない状態になる。その会社にとっては大打撃だったに違いない。これは、人間関係を円滑にしていくことがいかに大切なことか、ということも物語っている出来事だと感じた。